アフリカの人が日本食を食べてみる

ある日、なにげなくテレビを見ていると、興味深い番組が放送されていました。それは、アフリカの小国(国名を書いても、だれも知らないと思うので仮にM国としておきましょう)のテレビ局が、日本を紹介する番組を作るドキュメンタリーでした。日本のテレビ局が、世界の放送局に声をかけ、選ばれた国の放送局を日本に招待し、そこで番組を作ってもらうという趣向で、みごとオーディションに受かったのが、M国というわけです。M国の人たちは、わたしたちがM国を知らないのと同様に、日本をまったく知りません。来日したのは、この番組のプロデューサー、司会者、紅一点の女性ディレクター、ほかカメラマンなどのスタッフが2名でした。彼らが、日本のどんなところに興味をもつか、興味津津で見ていたのですが、秋葉原の最新電気製品や着物、原宿などのファッションも取材をしていましたが、どうやら彼らがいちばん興味を持ち驚愕したのは、日本の食文化だったようです。

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生の魚

アフリカの人々にかぎらず、欧米ではまず魚を生で食べる習慣がありません。これは日本人にはあまり普通すぎて忘れている食習慣でしょう。彼らは、生の魚を食べるというのが信じられないのか、まず魚の市場である築地に多大な関心を寄せました。スタッフは、市場を移動しながら、魚屋の主人にいろんな質問をしていきます。そして、実際に試食を。目の前でさばかれたマグロのトロを寿司のネタにしてもらい、こわごわ食べる司会者。それを見つめ顔をしかめる女性ディレクター。彼はうーむと顔をゆがめて、頭をかかえました。初めて食べる生魚にショックを受けたのか、困惑げな表情です。こんなに生の魚を食べるということが、外国人には拷問のような衝撃を与えるとは、見ているほうもびっくりです。

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ウナギに感激

日本食一行は、いろんな魚を撮影しながら歩を進めましたが、あるものの前でぴたりと足が止まりました。それはウナギでした。その不思議な形状、ぬるぬるした魚を初めて見るのか、唖然とした表情で、「これもほんとうに食べるのか」と聞いていました。番組の見せ場を作るためか、一行はウナギを、築地の老舗鰻屋で食すことになり、店舗へ。昔気質の江戸っ子親爺が、彼らを丁重にもてなすのですが、不安げな表情の彼ら。いざ焼かれたウナギを目の前にして、ついに司会者も、ディレクターも、怖気づいて箸が出ません。ついに見かねたカメラマンが、勇気をふりしぼってトライ。ふと不可解な表情。で、口をついて出た言葉は「意外においしい」でした。まわりのスタッフはあきれ顔でしたが、やはり国は違っていても、うまいものをわかる人にはわかるのだなとこちらも関心しきりでした。このあとも、日本固有の食べ物に挑戦していましたが、なかなか口に合うものはなかったようです。そばはヌードルが世界に普及しているので大丈夫かと思いきや、どうも味が気に召さない様子。そんななか、プロデューサーから提案が。彼はM国で、本からの知識で日本の牛肉に興味を持ったようで、育てるときに牛にビールを飲ます、音楽を聴かせるなど、どうしてもそんな牛肉が食べてみたいと主張。そこで一行、今度は浅草の老舗すき焼き屋で、松阪牛を食すことに。瀟洒な店舗、この中で鍋で煮える松阪牛を見つめるスタッフ。今回は、肉、これはだいじょうぶだろうなと思っていると、なんとここにも落とし穴が。すき焼きでは、肉に溶いた生卵をつけて食べます、ああ、M国では生の卵は食べないのでした。けっきょく、またカメラマンが食しただけで、ほかのスタッフは箸もつけようとはしませんでした。しかし、そのあと時別に松阪牛をステーキにしてもらい、みんなで会食。これにはスタッフ一同笑顔で話がはずんだ様子です。しかし、ところ変われば食変わる。わたしたちが、日常的に食べているものでも、ちょっと文化が違えばそれは、うまいものがまずいものに変わる。この番組を見て、日本人にしか味がわからない、日本独特なと思える食材に関心が湧いてきました。それらを食べながら、その食材の歴史を思いを馳せながら味を噛みしめる。そして、日本に生まれてよかったとしみじみ思うのも一興かもしれません。

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